格安SIMっ何?
携帯代安くなりそうだけど、注意点ってあるのかな?
そうだね。
携帯代は、格安SIMを使うと安くなるよ。
僕も、家族4人で年間24万円の節約ができたよ。
でも、格安SIMには、注意点があるから、それを知らずに選ぶのは危険だよ。
えっそうなの?
教えて〜!
携帯代を安くしたいですよね。格安SIMにすれば、携帯代は安くなります。でも、注意点がたくさんあります。
ただ安いからと安易に格安SIMを選んでしまうと後悔するリスクが高いです。
この記事では、格安SIMには落とし穴があり、注意点を7つくわしく説明します。また、僕がおすすめする格安SIMについても紹介します。この記事を読み終えると、格安SIMの注意点をしっかり理解して、納得して格安SIMを選べるようになります。
目次
格安SIMの注意点 そもそも格安SIMってどうなの?
結論を先に言ってしまうと、
携帯代を節約したいなら、絶対に格安SIMをおすすめします。
夫婦で月1万円ほどの節約になります。
私も、4人家族で月2万円以上節約できました。年間でいうと24万円の節約です。70歳手前の私の両親も自分達で格安SIMに変更できました。
ただ、安いだけの格安SIMを選んでしまうと、絶対に後悔することになります。しっかりと格安SIMの特徴や後悔してしまうポイントを抑えて、格安SIMを選びましょう。
格安SIMとは
SIMとは、スマホに必ず装着されているICカード(SIMカード)のことです。スマホの新規契約をすると、携帯電話会社は新しいSIMカードを発行します。その中には契約者(利用者)の識別番号や電話番号、メールアドレス(大手携帯電話会社のSIMの場合)といった情報が記録されていて、スマホはSIMカードを装着した状態で使うことになります。
格安SIMの「格安」は、毎月の利用料金が格安だということです。もう少し詳しくいうと、NTTドコモ、au、ソフトバンクという大手3社の携帯電話会社の料金に比べて格安という意味です。
SIMカード
格安SIMの利用者は、年々増えています
価格.com調査より引用
これは、価格.comが調査した結果です。
やはり、7割程度は、大手キャリアを利用していますが、格安SIMの利用者割合は年々増加しています。
携帯代の平均値 格安SIMで月5千円節約
毎月の携帯代の平均値
ソニー生命 調査より引用
大手キャリアの携帯代平均金額は、7516円。一方、格安SIMは、2830円。5千円程度の差があります。これは大きいですよね。4人家族だと、月2万円の節約。年間24万円の節約。24万円あれば、海外旅行でも行けちゃいますね。
なぜ格安SIMは安いのか?
安くなる理由を簡単に言うと、格安SIM(MVNO)は大手携帯会社の通信サービスを安く仕入れ、人件費などのコストをなるべく削って、それを安く消費者に提供しているからです。
携帯電話サービスを提供するには、全国にアンテナや基地局が必要になるなど、巨額の初期投資と維持費が必要になります。格安SIM(MVNO)はそれらの設備を持たないことで、サービス運営コストをグンと安く抑えているんです。運営コストを安くすることができるから、格安SIMは大手キャリアに比べてはるかに安い月額料金でサービス提供ができるというわけです。
格安SIMの注意点をしっかり理解しよう
ただ、格安SIMにもデメリットがあります。
注意点をしっかり理解せずに、安易に格安SIMにのりかえてしまうと、後悔するリスクが高いです。しっかりと理解して、納得して選ぶことが重要です。
格安SIMの注意点を一覧にまとめました。
項目 | 大手携帯会社 | 格安SIM |
料金 | 高い | 安い |
高速通信の安定性 | いつでも高速なデータ通信 | 通信の混みあう時間帯で 通信速度が低下する場合が多い |
通話 | 通話定額プランがある | 通話定額プランがないもの多い 通話料金が高い |
サポート | 全国にショップがある | 基本的に電話がメイン |
契約のしばり | 2年しばり あり | 少ない |
購入可能端末 | 多い | 少ない |
メール | キャリアメールが利用できる | キャリアメールが利用できない |
端末の初期設定 | 設定済みの端末がもらえる | 自分でする必要がある |
テザリング | 可能 | 使えないケースが多い |
えー。結構あるね。
携帯代は、安くなるけどね〜。
そうだね。
デメリットもしっかり理解して選ぶことが重要だよ。
注意点を詳しく説明するね。
注意点① 通信速度が遅い (最大の注意点)
格安SIMの最大の注意点は、「お昼休みと夕方に通信速度が極端に遅くなること」です。
通信速度は、格安SIM最大の不満ポイント
口コミや調査でも、「通信速度」が最大の不満ポイントになっています。
マイナビニュースが調査ですが、格安SIMの不満の第1位は通信速度でした。
また、口コミでも昼休みや夕方の時間帯に不満を持っている人が多いようです。
マイナビニュースより引用
格安SIMへの不満 口コミ
- 朝や昼休みのネット閲覧ができない。無料通話が通じない。
- 会社の昼休みなど、使用している人が多い時は速度が遅く感じる。調べものがサクサク出来ないのは不満。
- お昼休みの時間などはウェブ閲覧だけでもワンテンポ遅れるので、遅いなぁと感じます。
- 夕方~夜あたりに速度が遅い
1日の通信速度比較 昼と夕方は遅いのか?
格安SIMは、基本的に昼と夕方は極端に遅くなります。
下のグラフは実際に調査した結果です。
大手キャリアにくらべて、明らかに安定していません。昼の時間と夕方の時間で、通信速度が遅くなっているのがわかります。快適にネットサーフィンができる速度が2~3Mbpsと言われていますので、多くの格安SIMは、昼と夕方の時間帯はストレスを感じることになります。
1日の下り通信速度
xeraより引用
1年間の通信速度比較
下のグラフは、1年間の下りの通信速度です。
やはり、大手キャリアに比べると、格安SIMは通信速度は遅いです。ただ、快適にネットサーフィンができる速度が2~3Mbpsと言われていますので、どの格安SIMでも問題なく通信できます。ただ、通信速度の違いがあるということは、理解しておきましょう。
1年間の下り通信速度
xeraより引用
なぜ通信速度は遅くなるのか?
理解するのに、回線のイメージ図がわかりやすいです。
格安SIM(MVNO)の通信速度が遅くなる理由は、大手キャリアの通信ネットワークの一部を借りているからです。利用が混み合う時間帯では著しく通信速度が遅くなってしまいます。
一方、大手キャリアは十分な回線を持ち合わせているので、混み合う時間帯でも通信速度が落ちることはないのです。
QTモバイル公式サイトより引用
注意点② 通話料金が高い
格安スマホの契約プランでは、音声通話が無料でないものが多いです。
基本料金は安くても、通話料金が多くかかって、トータルとして安くならないなんてこともあるので、注意です。
通話料金は、20円/30秒が一般的。5分電話をかけると、それだけで200円かかります。キャリアと格安スマホで通話料金に大きな違いはありませんが、こうやって見ると意外と高いと感じますよね。最近では、LINE電話などで置き換えも可能ですが、病院の予約や、飲食店の店舗予約など、電話を使う場面は意外と多いですよね。日頃から営業のお仕事で電話を使う方や、長電話を好む方は要注意です。
注意点③ サポート 基本的にチャット形式がメイン
格安SIMの場合は、基本的にチャット形式での対応となっています。
一部の格安SIMは実店舗でのサポートを実施していますが、基本的にはありません。
大手キャリアは、全国各地にショップが設置されていて、契約やプラン変更、さらには操作説明や端末の修理や保障などを店頭窓口で相談できます。一方、格安SIMではまだまだ店頭窓口でサポートを行うところが少なく、サポートは十分とは言い切れません。
しかし、最近では格安SIMでも深夜対応が可能であったり、回答時間も非常に早いです。このような対応に抵抗感がなければ、問題にはなりませんが、理解しておきましょう。
注意点④ 購入可能端末が少ない
格安SIMを購入する際にセットでスマホを購入する場合、大手携帯会社と比較して選択肢が限られると言われています。
しかし、セットでなくてもiPhoneやその他市販のスマホは、格安SIMを差し込めば使えるものが多いです。なので、格安SIMはスマホとセットで購入しなくても大丈夫です。(使えるスマホか動作確認は必要です。)
また、今のスマホをそのまま使うというのもありです。
動作可能なスマホという前提ですが、SIMロック解除という選択肢もあります。僕の両親もドコモ(iPhone)でしたが、SIMロック解除して、格安SIMにのりかえました。
注意点⑤ キャリアメールが利用できない
格安SIMでは、@docomo.ne.jp や @softbank.ne.jp などのキャリアメールは利用できません。
しかし、現在キャリアメールを使っている方というのは非常に少ないと思います。今はキャリアメールを使わなくてもGmailやLINEなど、より便利なサービスが非常に多いので、キャリアメールは必ずしも必要ではないと思いますが、のりかえた後に急に使えなくなるので、注意は必要です。
注意点⑥ 端末の初期設定 自分でする必要がある
格安SIMは届いてから、初期設定を自分でしなければいけません。
ただ、 きちんと説明書はついてきて、設定も非常に簡単で2分もあれば可能です。多くの人の場合、問題ありませんが、自分でしなければいけないということを理解しておきましょう。
注意点⑦ テザリング 利用できない
格安SIMや端末によっては、テザリングが利用できないことがあります。
大手携帯会社のスマホであれば、このテザリングがほとんどの場合可能ですが、テザリングを使う予定の方は自分の使おうとしている端末が格安SIMでもテザリングが可能かどうか確認しておきましょう。
僕のおすすめ! サブブランド格安SIM
僕のおすすめ格安SIMは、サブブランド格安SIMです。
サブブランドとは、大手キャリアが運営する格安SIMっていう事です。
500社以上、格安SIM(MVNO)会社はありますが、サブブランドは下の2社だけです。
サブブランドをおすすめする理由
サブブランドをおすすめする理由は、格安SIMのデメリットを克服でき、大手キャリアと同じように使用できるからです。当然、月々も安いです。
大手キャリアと同等の使用感をもとめて、月々の支払いを下げたいのであれば、サブブランド格安SIM以外に選択肢はありません。
サブブランドの通信速度は、大手キャリアと同等
実は、サブブランド格安SIMの通信速度は、大手キャリアと同等です。
このグラフは、直近一年間の通信速度を測定したものです。
xeraより引用
ワイモバイルとUQモバイルは、大手キャリア(au)と同等の通信速度を記録しています。
えー!
こんなに速度に違いがあるの?
大手キャリアと同じじゃん!!
おすすめするはずだね。
次に、1日の通信速度を比較したものが、下のグラフです。
xeraより引用
ワイモバイルとUQモバイルは、昼も夕方も速度が下がっていません。
他にも、サブブランド格安SIMのメリットはたくさんあります。詳しくは、下の記事でまとめていますので、チェックしてみて下さい。
まとめ
いかがでしたか?
格安SIMは、携帯代が半額になるメリットはありますが、多くの注意点があります。これらを理解しないまま安易に格安SIMを選んでしまうと、後悔することになります。
しっかりと理解して、格安SIMを選びましょう。選ぶのなんて大変だと思われたら、下の記事を読んでみて下さい。超初心者でも、後悔することなく格安SIMを選べると思います。