トレンド

MaaSとは何か?【簡単解説】日本への影響は?

りと
りと

『りと』です。

技術者として、大手自動車関係会社勤務しながら、

副業で、ブログ運営しております。

MaaSってなんなの?
MaaSって何か影響するの?
簡単にわかりやすく教えて欲しい

りと
りと

わかりました。
簡単にわかりやすく説明しますね。

私は、自動車関係会社に勤めてますので

MaaSは、重要なキーワードですね。

 

実は、MaaSというものの影響は、

この国の産業そのものを変えてしまうほど、甚大な影響があります。

 

トヨタ自動車の社長も「100年に一度の大変革期」と言われています。
私も、大手自動車関係会社に勤務していますので、すでにその影響は感じています。

 

この記事では、MaaSとは何かを先進国であるフィンランドの事例を交えながら、

簡単にわかりやすく説明します。

また、MaaSによる日本産業への影響についても説明します。また、これはあなたの仕事にも影響するかもしれません。そういった未来も見据えて、説明したいと思います。

記事を読むと、MaaSが理解でき、あなたの仕事にも役立てられると思います。

 

MaaSとは

MaaSは「Mobility as a Service」 の頭文字で「マース」と読みます。
これを直訳すると「サービスとしての移動」。

これを一言で説明すると、
『スマートフォンのアプリに行きたいところを指示するだけで、
移動手段の検索や予約、料金の支払いまでまとめて1つのアプリがやってくれるサービス』

 

政府広報オンラインより引用

この図解がわかりやすいです。

 

何がすごいかというと、
1つのアプリが様々なサービスと繋がっていることです。

 

MaaSアプリに入る移動手段は、
飛行機や電車・バス、レンタカー・タクシーだけじゃありません。
カーシェアリングや自転車シェアリング、配車サービスなどもみんなまとめてアプリに入ります。

 

ユーザーがすることは、「アプリを使って行先を入れる」だけ。

 

アプリが行き方を調べて、料金もぜんぶ1度に払えます。(定額で乗り放題もある。)

 

あとは、アプリが教えてくれた通りに行動するだけ。
電車、バス、タクシー、カーシェアや自転車シェアとか。

 

もう車を所有しなくても移動ができるサービスなのです。

 

未来には、このサービスの中に自動運転なんかも入ってくると思います。
めちゃくちゃ便利ですよね。

 

MaaS先進国フィンランド

MaaSの先進国であるフィンランドの紹介をします。

 

ここで利用されているMaaSアプリとして有名なのがWhim(ウィム)

 

公共交通機関やタクシー
カーシェアリング
ライドシェアリング
レンタルサイクルなどの

あらゆる移動サービス利用できます。

 

アプリで目的地を設定すると最適な移動手段や経路を自動で提案してくれる。
レンタカーなんかも、アプリ内でグレードの選定もできる。
移動中は、アプリの画面を見せれば乗り物に乗れる。
いちいち販売機でチケットを購入したりしなくてもいい。

 

利用料金もまとまっていて、月額無料、月額数千円、月額数万円の3つのプランが用意されてます。

 

月額無料プランは、その都度料金を支払うしくみですが、
月額数万円のプランは基本的にほぼすべての乗り物が乗り放題になってるそうです。

 

Whimは、世界的に展開していて、イギリスやオランダなどでサービスを始めてるけど、

実は、日本進出しています。

 

2019年12月、千葉・柏の葉で実験的にサービスを始めており、
2020年初頭には本格的にサービスを開始、2020年春には月額制サービスの導入を目指し、ほかの2〜5都市でも導入の議論が進んでいるといいます。

 

もうこれは、MaaSは未来の話ではなく現実世界の話ですね。

たくさんあるメリット

実は、MaaSが実現すると、移動が便利になるだけではないのです。
様々な課題が解消される可能性があります。

高齢者の移動問題

高齢者の移動問題(高齢者の車事故、移動手段不足など)の解消が期待されています。

なぜかというと、MaaSを活用すると、地方でも、自ら運転することなくドア・ツー・ドアで便利に移動することができるからです。
高齢者の運転免許の返納も増える中、人口減少の本格化、運転者不足の深刻化などに伴って、移動手段が不足する地域が今後ますます増えていくことが懸念されているので、すごい一歩ですよね。

環境問題

MaaSが実現すると、マイカーの利用者が減り、交通渋滞の緩和、駐車場不足や路上駐車、排気ガスによる環境問題などが解消されることも期待されています。

 

MaaSの影響

これまで説明したように、MaaSはめちゃくちゃ便利で、世の中にとっても良いものですが、それに伴う影響はめちゃくちゃ甚大です。

 

自動車産業への影響

まずは一番わかりやすい自動車業界への影響です。

 

なぜかというと、車が売れなくなるからです。

 

MaaSの世界が実現していくと車を所有するという人は圧倒的に減少します。
「所有から利用へ」という流れが進んでいきます。

 

アプリを使って、便利に安く移動できるのであれば、
わざわざ高いコストと事故のリスクを取ってまで車を所有するという選択をする人は減ります。

 

今までのような車を売って稼ぐというビジネスモデルは通用しなくなると思われます。

 

トヨタ社長「100年に一度の大変革」

日本のトップ企業であるトヨタ自動車も新たなビジネスモデルに移行しています。

2018年5月9日にトヨタ自動車の豊田章男社長の発言がありました。
「トヨタを『自動車を作る会社』から『モビリティカンパニー』にすることを決めた」

 

またスピーチでは「移動に関するあらゆるサービスを提供していく。そのサービスを自分たちの手で切り開き、100年に1度の変革を100年に1度の大チャンスと定め、進化していく」と強調しました。

 

さまざまな産業に影響する

MaaSは、自動車産業だけに影響するものではありません。

 

アプリの中に、色々なサービスが入ればもっと便利になりますよね。
トヨタが旗振りとなって、会社を立ち上げています。

トヨタxソフトバンク「モビリティーサービス会社」

日本の一番有力な会社は、MONET Technologies社」です。

 

2018年9月にソフトバンク、トヨタ、日野自動車、ホンダが共同設立した会社で、2019年6月にはさらにいすゞ、スズキ、スバル、ダイハツ、マツダが資本参画しています。

 

そのMONETが次世代モビリティサービスの推進と移動における社会課題の解決や新たな価値創造を目的に立ち上げたのが「MONETコンソーシアム」。

 

2020年02月末時点で、あらゆる業界から515社もの企業が参画しており、その注目度の高さが伺えます。

 

MONETウェブサイトより引用

 

上記は、ホームページからの抜粋ですが、
本当にあらゆる業界が参画してますね。楽しみですね。

 

他人事ではない甚大な影響

MaaSは、世の中を劇的に変える新しいサービスですが、
一方で、従来のビジネスモデルは通用しなくなり、衰退する企業が出てきます。

 

なぜなら、便利なサービスができると、利用者は従来のサービスは使わなくなるからです。

 

携帯電話がいい例ですね。iPhoneが出てきて世の中変わりましたよね。
でも、それまでの携帯電話は不要になりました。
世界の多くの企業が衰退してしまいました。

 

MaaSはiPhone以上のインパクトがあります。

 

少し考えるだけでも、下記の業界には、影響があると思います。
・タクシー業界
・鉄道業界
・不動産、建設業界
・観光業界
・通信業界

 

移動手段が変われば、生活スタイルが変わります。
すると街づくりから変わると思います。

 

この世の中の変化を大きなチャンスにできるかどうかだと思います。
これは他人事ではないのです。

 

世の中が、劇的に変化していますので、企業も未来予測ができないないのです。

 

トヨタ自動車の社長が終身雇用は難しいと発言されていましたが、
それはこういった世の中の変化からきているのです。

 

終身雇用の崩壊【対策はたった1つ】日本の終身雇用は崩壊するのか?結論は、崩壊は始まっています。この記事では、リストラを実施した大企業一覧や終身雇用について成り立ちから分かりやすく説明しています。この時代に生き残るためのたった1つの対策も紹介しています。...

 

まとめ

□Maasとは
■MaaS先進国フィンランド
■たくさんあるメリット
・高齢者の移動問題
・環境問題

 

□MaaSの影響
■自動車産業への影響
・トヨタ社長「100年に一度の大変革」
■さまざまな産業に影響する
・トヨタxソフトバンク「モビリティーサービス会社」
■他人事ではない甚大な影響

MaaSが実現すれば、移動手段が変わり、生活スタイルが変わり、街づくりから変わると思います。

この世の中の変化を大きなチャンスにできるかどうかだと思います。
これは他人事ではないのです。

 

終身雇用の崩壊【対策はたった1つ】日本の終身雇用は崩壊するのか?結論は、崩壊は始まっています。この記事では、リストラを実施した大企業一覧や終身雇用について成り立ちから分かりやすく説明しています。この時代に生き残るためのたった1つの対策も紹介しています。...